ここまの心
韓国食い道楽2 (2009.1.26〜28)


2004年の『香港食べ歩きツアー』を皮切りに、2005年『韓国食い道楽』
2006年『四国巡礼うどんツアー』、2007年『大喜利芸人と行く長崎〜老舗からB級グルメまで〜』、
2008年『香港食べ歩きツアーリバイバル』(小駒未参加)と毎年、食を求めてさまよう噺家集団。

このうち、ちゃんとレポートしたのは2004年の香港だけですが。
2005年の韓国ツアーも執筆半ばで尻切れトンボになっちゃってます。
長崎ツアーにいたっては、まったく情報を掲載しておりません。

こんな体たらくではイカン、と、今回、久しぶりにレポーター魂に火を点けた小駒でしたが、
結果として、食べ物の写真しか撮っていませんでした・・・
皆様に見ていただくための楽しいページのはずが、ツアー参加者向け限定の、
「あぁ、そういや、こんなの食ったねぇ」情報になってしまったことを、ここにお詫び申し上げます。

なんたって、200枚ぐらい撮った中で、9割方、食った物しか写ってないんだもん。
つまり、ただの記録ってことです。その点、なにとぞご了承を。


前置きが長くなりましたが、今回のツアー参加者の発表です。



左よりお目付け役の馬石夫人(ボカシ入り)、“落語界の黒真珠”隅田川馬石師匠、
いつでも陽気な三遊亭金八師匠、頼れる先達っつあんの古今亭駿菊師匠、
盛り上げ役は古今亭志ん丸師匠(その実、混ぜっ返してるだけ)、
われらがお旦“中野の名歯科医”岡先生、殺し屋の目付き・古今亭志ん公さん。

以上7名――いや、もうひとり、アテクシ小駒でございます。撮ってる自分は写らないぜ!


いよいよ、旅のスタート。
1便の飛行機に乗るためには、早朝の集合となります。
京成のスカイライナーで、一路、成田へ。

おぉ!早速、馬石兄さんが上着を次々に脱ぎだした!いつぞやの悪夢が!!
(参考画像・2004年香港ツアー)
当人曰く、「体温の調節が難しいんだよね」
いや、もしかしたら、脱ぐこと自体が目的かもしれない・・・


早々にチェックインを済ませ、おしゃれなエアポートのカフェで出発を待つひと時。

朝からビールかい?!
朝からピザかい?!

1枚目の集合写真は、旅の無事を願って、まずは乾杯!という一コマ。



朝ビールを呑む男前。
脱ぐんだか、脱がねぇんだか。


前日、というか、つい数時間前まで打ち上げで呑んでいたらしい新真打。
まだ、完全に寝ぼけマナコ。

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一同、心地よく酔っ払って、機内へ。

機内食

馬石師匠には、空港内カフェでメニューを見ている時点で、
「カレーは選ばないように!」とご注進。
いつぞやの『ダウト!!』の二の舞は演じませんぞ(笑)

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韓国・仁川空港に到着。
一路、首都ソウルへ。
ツアーご一行様を乗せたバスが高速を走る。かなり飛ばす。
上りはガラガラ、でも下りは大変な渋滞。

これが一体、何を意味するのか、この時には一同、知る由もなかった・・・


ホテルで荷を解き、ソウルの街中へ。
まず向かったのは、トンデムン(東大門)にある、鶏鍋の店。

前回の韓国ツアーで、一番美味かったのは、と聞かれれば、このトリ鍋を思い出します。
そのときの様子は、こちらから



ところが、地下鉄を乗り継いで、上野・アメ横みたいな通りへ出ると――
090126-172214.jpg・・・がらーん・・・・・
「閑散」とは、まさにこのこと。
店はすべてシャッターを下ろし、凍て付く大地に人影はまるで感じられない。
人ごみで歩くのも大変な通りのはずが、行けども行けども、われら噺家一行のみ。


「今日って、もしかしたらさぁ・・・」
岡先生が鋭い一撃を投げかけた。
「旧正月じゃねぇの?韓国は旧正月に帰省するから、どこも休みになるらしいよ」
「?!?!」


空港からソウルへ向かう高速道路で見た、あの下り車線の大渋滞の正体は、
帰省ラッシュの真っ只中だったわけですな。

道理で、ソウル市内全域が空いてるわけだ。
っつうか、正月休みってことは、目的の店どころか、開いてる店をみつけなくちゃ
飯にもありつけないってことですか?!


以前に来た時には、路地の両脇で、石鍋が火に掛かってたり、魚を焼いてたりと
どの店からもいい香りが、通る人を誘惑してたのに。
それが今日は、ものの見事にゴーストタウン。
さらには、目的の店があったはずの場所には、工事用の防護壁が建てられ、
取り壊しだか、建て替えだかで、瓦礫の山と化しておりました・・・


絶望的な様相を呈する中、曲がりくねった、細く暗い路地の奥から、一筋の明かりが!!
「ウチは年中無休だよ!」(おそらく)

おぉぉぉ!!!
この誰もいない裏街で、唯一、営業中の店がありました!


090126-171650.jpg『安堵と喜び』
(左から、店の主、落語協会賛助会員・岡先生、金八兄さん)

おじさん、偉いよ!ありがとう!
空腹で、ちょっと険悪な雰囲気になりかけていた一行に、安堵と喜びの表情が。

では、早速、この店へ突入!


えぇっと、ハングルは読めないけど、メニューの写真と、こんなものが食いたいって意思を
ぶつければ、注文ぐらいはどうってことないですな。
岡先生と駿菊兄さんが、片言ながら食い物関連の単語をよくご存知なので、助かります。

で、こちらのお店は・・・、おぉ、鶏鍋がありますか?!
「タッカンマリ」ってんだ、じゃ、それ頼むよォ!

どこでも、必ず出てくるキムチ
まずは、これで一杯やりながら、料理が運ばれてくるのを待ちます。



ジャーン!トリ鍋

ここの店は、すでに鶏を捌いて、食べやすい大きさになって鍋に入ってました。
丸々一匹ぶち込まれた鶏を、“男前の”馬石兄さんが、鮮やかに捌くところを
激写したかったんですが。
まぁ、いいでしょう。(本当は捌き方で、味がまるっきり変わっちゃうらしい)



取り皿に、この唐辛子ペーストと刻みにんにくを鶏スープで延ばして、
お好みの付けダレを作ります。
前回は、店のオバちゃんに激辛汁を作られてしまい(見本として)、ヒィヒィ言いながら
汗だくで食べた記憶があったので、今度は辛味はちょこっとだけ。

それにしても、唐辛子の毒々しいまでの赤みったらないね・・・



少し煮えてきたら、ニラを投入。


すでに、下ごしらえはしてあるので、グツグツっと来たら、早速いただきま〜す。





具が無くなるのに、さほど時間はかからない。


やっぱり、鍋には〆がほしいですよね。
これは見ての通り、韓国のうどん。

バラバラっと入れて、火が通れば、鶏がらスープのうどんが完成。

『完食、それは美味しさの証』

・・・あっという間の出来事でした。




ちなみに、この店は焼き魚も売り物らしい。
今度来た時には、いただきます。

可愛いや看板娘

そして、もっとも記憶に残ったのが、この店の一人娘(たぶん)
目鼻立ちがお父っつあんそっくりだけど。
韓国の若い子は、ソバージュが流行ってるようでした。
ドラマか何かの影響なのかな?


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