ここまの心
韓国食い道楽・その2 (2009,1,26〜28)


旧正月が明け、街にも活気が戻ってきたようだ。
行き交う人々がいるだけで、いくらか暖かく感じるのは、不思議なもんです。

露天で何かを揚げている。
090127-202033.jpg
見たところ、串に刺したさつま揚げっぽい感じかな?

うまそうだなァと思ったら、早速買ってる人がいた。
090127-202021.jpg『世界中の志ん丸ファンへ』
お、いい笑顔!
今回は、すべて携帯のカメラで写しました。
結構、よく撮れるもんですなぁ。


さ、キムチ鍋食って、途中で買い食いして、続いてやってきたのは・・・、やっぱり食い物屋。
090127-214503.jpg090127-214450.jpg
何の店か分かりますかな?
看板の照明が消された後に撮ったから、画像が荒くてごめんなさい。
この店を見つけるのに、かなり迷いました。

繁華街から離れ、人通りがぱたりと途絶え、また旧正月のゴーストタウンがよみがえる。
ガイドブックの簡略な地図と、住所だけが頼り。
土地勘があるわけでもなく、目印になるはずの建物も見つからず、
数少ない営業中の店も怪しげで、不安と寒さが募ってくる。
裏通りを進み、もうここまでだ、引き返そうと、路地の奥を覗くと・・・あったぁァァ!!
見つけたときの喜びは、不安の大きさの裏返し。


090127-205630.jpg
どんな店でも、席に着くとまず出てくるのがキムチ。
何も注文しないで、これだけで一杯やってお愛想したら、どうなるんだろ?


ここは、メニューも店のおっちゃんも、ハングル・韓国語オンリー。
それでも、意思の疎通は図れるものです。
ま、食いたい物が決まってたからね。

いくつかオーダー。
もちろん、岡先生と駿菊兄さん任せよ〜。

090127-205713.jpg
運ばれてきた、小皿たち。
青菜は、焼肉でもお馴染みのサンチュでしょ。
手前のは、青唐辛子とにんにく。
これ、どうするのよ?どっちも生だぜ。

これが後でとんでもないことに!!(ま、予想できるでしょうが)


090127-205727.jpg
小エビと辛味汁。
付けダレってとこかな。

※調べたら、オキアミの塩辛だそうです。


そして、今回のメインは・・・

090127-205854.jpg豚足!


そして・・・

090127-205742.jpg豚の腸詰!!
スンデというそうです。
豚の腸に、餅米や香味野菜を詰めて、蒸したもの。
腸詰ったって、ソーセージとはまったく違った味わいですな。


あれ?あんまり味しないぞ・・・
食べ進めようと思った矢先、調味料が目の前に。
090127-205925.jpg090127-205936.jpg
この胡椒と塩をつけて、召し上がれ、とな。
食べ尽くすのを、寸でのところで止められたわい。スンデのところで・・・
・・・うん、これが言いたかっただけ。


でさぁ、先ほどの青唐辛子とかって、どうすんのよ?
店のおっちゃんに聞くと、肉と一緒にサンチュに巻いて、そのまま食え、と。

え?生だよ?食えんのかよ?!
おっちゃんは相変わらず、半笑いで「食ってみろ!」とジェスチャー。
さすがに、いきなり丸かじりする勇気はありませなんだ。

端っこを数センチ、かじってみる。

・・・あれ?ちっとも辛くないぞ。
様子見の諸先輩方に、「これ、大丈夫ですよ!青みの香りしかしませんって!」

「なんだよ、辛くねぇのかよ。残念だなぁ」、ガブッとかじりつく岡先生。


・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、来た。
辛い?うん、辛いね。辛い辛い。おぉ、辛いって。だんだん来るぞ。どんどん来るぞ。三段飛びに辛くなってくるよ。あ、やばい。口の中がヤバイ。舌がしびれる。息を吸っても吐いても辛い空気だ。カライカライ。五倍増しに辛くなってきた。
水を飲む。薄まらない。焼酎を呑む。研ぎ澄まされた辛さにパワーアップ。すごい。新発見。鋭角的な辛さだ。
休む間もなく、辛さはうなぎ上り。やがて脳天を直撃。涙が止め処なくあふれる。鼻水が垂れてくる。涎はもうすでに追いつかない。一瞬、意識が遠のく。手を休めることのない辛さ。命に関わる。
そこいらにのた打ち回る。大の大人が数センチのトンガラシで絶命したとあっちゃァ、死ぬに死ねない。
さらに気が遠くなる。あぁ、種だ。青唐辛子の種だ。中のワタが効いてくるんだ。周りで油断さしといて、後から驚かせようって魂胆か。図星だ。見事ハマッタ。


それから数分、確実に寿命を縮めました(笑) ・・・いや、笑いごっちゃない。マジで死にかけたって!

090127-212205.jpgウグゥ・・・
物的証拠。
青唐辛子の中ワタと、まんまと(店の親父の)計略に嵌った岡先生。


口直しにやさしい味を。
090127-205757.jpgカムジャタン
とんこつ入りジャガイモスープ・・・って、この説明じゃ味が想像できないわな。
豚の背骨とジャガイモを煮込み、その他で味付け。
・・・う〜ん、やっぱり説明不足。
つまり、味を覚えてないってこと。
上のハプニングをご覧になれば、その後の料理の味なぞ、記憶の彼方から消え去ったのもご理解いただけよう。




では、韓国ツアー二日目の〆は、志ん公に決めてもらいましょう!!







090127-212711.jpg090127-213852.jpg


色々書いたけど、これですべて持ってかれるね。
青唐辛子をも上回るインパクト。
これぞ、志ん五一門のDNA。



090127-214058.jpg090127-214134.jpg
これはオマケ。
参加者のみのお楽しみ画像。
詳細を知りたい方は、メンバーの揃ってる打ち上げ(『アイとラクゴ』だとか)で、お尋ねください。



さらにオマケ。

090127-234722.jpg部屋呑み
左から、志ん丸兄さん、志ん公、馬石兄さん、駿菊兄さん、ベッドの間に嵌ってるのが金八兄さん。

散々食べ尽くし、呑み尽くして、宿へ戻ってから、さらに『反省会』という名の打ち上げは続くワケです。
狂言回し(進行役)は主に、駿菊師匠と金八師匠。
さすがに、表沙汰には出来ない楽屋裏咄のオンパレード。
体力のある限り、喋り続ける芸人の本領発揮の場。(高座で発揮しろよ!)
こうして、ソウル二日目の夜は更けて行くのでした・・・


Top 1 2 3 4 5 6 7 8