ここまの心




2月1日


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桂文治師匠がお亡くなりになりました。

中学のころから、大好きな師匠でした。
とても頑固で、口うるさい、江戸っ子を絵に描いたような方でした。
先日の紀伊國屋寄席で、急遽代演となり、お会い出来なかったのが残念です。

ウチの部屋には、文治師匠のチラシが貼ってあります。
西武のお歳暮の新聞広告。
もう十年以上前のものです。
外套を羽織って、ベスパに跨り、でも顔は今にも小言を云い出しそうな・・・
いつでも、どこでも、筋の通った師匠でした。

桂文治
ご冥福をお祈り申し上げます。
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2月2日


実は、あさってから国外逃亡を図ります。
『香港食べ歩きツアー』
ウゾウモゾウの一行です。

せっかくなので、このページでもツアーの様子を伝えようと、
現地からの更新を企画しております。
一応、ノートPCは持っていくつもりですが、
肝心のネット環境と電源確保に頭を悩ませている今日この頃・・・

加入プロバイダ(DION)の現地アクセスポイントがあるので、
ネットに繋げることは出来そうですが。
どうも、電源プラグが2、3種類あるらしく、さてどの変換プラグを選べばよいのやら。
検索をしてみると、数年前にイギリス統治から中国に返還されて、
コンセントの規格も変更されつつあるようでして。
何だか、日常生活まで歴史に翻弄されておりますなぁ。

写真付きで日記が更新できれば、ニジュウマル。
それがダメなら、ネットカフェでも探して、掲示板にて日々の記録を。
日本語IMEが入ってなければ、ローマ字でも更新しますかな。



2月4日


予告通り、『香港食べ歩きツアー』海外更新です!

泊まったホテルの部屋にはPCがあって、とりあえず掲示板に書き込みをしてみたわけですが。
やはり、と言おうか、日本語IMEが入ってませんでしたので、生存確認も含めてのローマ字更新でした。

で、驚いたことに、モデムのジャックと、さらにはLANの差込口まで周到に用意されておりました。
ダメ元で繋げてみたら・・・!!!
すんなりADSL?に接続しますた。
後は、怒涛の更新っす。

えー、とにかく写真をUPします。
激重の予感。すまんのぉ。


早朝、京成のスカイライナーで成田空港へ。
佐助兄(半裸)
いきなり車内で、「暑い・・・」とつぶやき、全裸になる五街道佐助殿。
ただの変態ですわ。

空港内、搭乗手続きを済ませ、軽くモーニング。
モーニングカレーモーニングセット
佐助兄さんは、朝からカレーを注文。
オイラは、ソーセージドッグ&スクランブルエッグ(サラダ付き)のオシャレな朝食。

朝からビール
で、残りの方々は・・・、朝からビールかぃ!!

で、機内に乗り込む。
5時間のフライト。中ほどで機内食が出ます。
が、写真を撮り忘れ。
ちなみにメニューはカレー(笑)。
佐助兄さん、ダウト!!

香港行き上海ゲーム
飛行機、すごいね。
シートの後ろにモニターが付いてるんだねぇ。
映画だのテレビだのが見られます。
これは、『上海』(ゲームね)をやっているところ。
香港行きで、上海とはこれ如何に。

香港食い道楽一行
こんな一行なんです。
左から、志ん公、志ん太、駿菊、佐助、菊可、それにカメラマンの小駒。
以上6名様。

九龍の繁華街のホテルにチェックイン。
早速市内を練り歩き。
香港 街中
クラッカー、爆竹がいっぱいぶる下がってるのだ。
う〜ん、イマイチな写真。伝わらねぇや。


ディナーは・・・、店の名前が難しいからいいや。(いい加減)
ピータン
先ずはお通しでピータンが出てきます。
これが半熟で黄身がトロッとしてるんだわ。
28日間ぐらい寝かせたところ、との話。いや、違ったかな?
真ん中には、紅しょうが。ガリだね。
日本のとまるっきり同じ味。微妙な付合わせ、か。

チャーシュー
チャーシュー、それに煮豆が下に。
やわらかくって、比べ物にならない。

豚皮揚げ
ブタ皮の揚げたの。
北京ダックみたいなもんかな。
これに自家製ミソを付けて。
日本じゃ見掛けないねぇ。

ブロッコリーのようなもの
ブロッコリーと菜の花を掛け合わせた野菜。
肉の合間に、よく合います。
これも初めてだなぁ。

鳩の丸焼き
そして、本日のナンバーワン!
ハトの丸焼き。
いやぁ〜〜〜、この肉の旨いこと!
脂身もいい味なんだわ。

お詫び
ホントはこの店の売り物は、「ガチョウのロースト」だそうですが、
残念なことに例の鶏インフルエンザの騒動で、販売中止!
またこの次、だな。

香港 街中
腹いっぱいになったら、再び練り歩き。
ピンボケの市内スナップ。
看板の洪水と、それをスレスレで走る二階建てバス。

偽プーさん
“女人街”ってとこは、仮設の露店がずらーーーっと並んで、怪しげな品物を売ってます。
アメ横のイメージかな。
もっともっと雑多だけどさ。
そこで駿菊兄さんが見つけた、プ〜さん。
「似てないにも程があるよ!」


あ〜、もう疲れた。
こんなんでで1日目の様子を感じ取っていただければ幸いです。
ちっともまとまってませんが。



2月5日


香港からの更新2日目。
香港ストリート
もうビルだらけ。
土地が狭いので(東京都の半分)縦に伸ばすしかないんだって。
香港には空がない。

香港ストリート
とにかく雑然とした街。
オイラのイメージの中の香港に一番近いところ。
そこに自然と溶け込む志ん公の姿が見受けられた。

香港 ヒルトップ
『100万ドルの夜景』を見ようとHill Topの展望台に上がった若人達。
まだ明るいころの様子。
ウルサイねぇ。噺家が6人も集まると。
しかも、ちっとも景色を見てねぇ!

海鮮鍋屋
また食べまくりましたが、とりあえず様子のみ。
これはディナーだね。
海鮮と鍋の店にて。
どのテーブルからも、美味そうな湯気が上がってます。
やっぱり雑然。
そして自然。


日々の記録のみ。以上。



2月6日


昨晩はちょいと呑みすぎました・・・
そんなワケで、本日の朝食は「お粥」で決まりっす。

日本では病人食のようなイメージですが、こっちの粥は「食」として立派に成立しております。
とにかく旨いのよ。
例えるなら、肉・魚・野菜などでたっぷりとダシの出た鍋物の〆に食べる雑炊のような。
旨みの詰まった、でもあっさりと頂けるお粥。

それに豚や牛肉、魚、あるいはピータンだとか野菜をトッピングして一人前。
6人がそれぞれ、いろんな種類を頼んでみるのが楽しいです。

香港 朝粥
真ん中に置いてあるのは、揚げパン。
これに付けたり、あるいは中に入れてボリュームアップ。
「中華粥フォンデュ」とでも云いましょうか。(言わねぇ!)


この旅は、駿菊兄さんの企画でして。
とにかく、“香港マスター”なワケですよ。
「うん、よく行くねぇ。30回じゃきかないかなぁ。」だって。
何せ、地元の香港銀行に口座を持ってるぐらいですから!

今までにも、噺家連中でのツアーを何度かやってるらしいんですが、今回は見事に古今亭一門で固めましたなぁ。

『食』が50%、『観光』が30%、『買い物』が15%、それにホテルの部屋で呑みながらバカっ話をするのが20%。
もう100%に収まりませんのぅ。


とりあえず、昼の更新はここまで。
体力が残ってたら、夜にまた・・・



2月6日 夜


「男前の佐助兄さん」(楽屋内での名称)は本日昼にて脱落。
日本に強制送還されて行きましたとさ。


午後、観光の続き。
“香港の電脳街”とやらで、デパートに入ったところ・・・
吹き抜けのホールを見上げたら、レールみたいなのがビルの中を走ってる。

上がってみると、何とこれがジェットコースター。
香港 ビル内コースター
「面白そうだから、乗ってみようぜ」ってのはいいんですが、誰もいないっすよ。
お客も、係の人も。
近くの店員に声を掛けたら、やって来て入り口を開けてくれまして。
でも、首をかしげながら、スイッチを押してる。
どうやら、ほとんど乗るヤツはいない様子。

しばらく慣らし運転をしてました。
「操作の仕方、憶えてねぇのかもよ。」
「これ、久しぶりに動かしたから、油が切れてるんじゃねぇのかな?」
いろいろ言いながら、ようやっと乗り込むことに。

香港 ジェットコースター
さぁ、スタート!
皆さん、余裕が伺えます。
ちなみに、前から駿菊、志ん公、志ん太、菊可。敬称略。
小駒は一番前に乗り込んで、後ろ向きでの撮影班。

ビル内暴走
狭いビルの店内を激走するコースター!!
すぐ下の階のレストラン街のお客たちの驚いたように見上げる顔。
しかも、それがビルの中にあるもんだから、それまで静かにバックミュージックのかかっていた店内に、
いきなりコースターの轟音が鳴り響く。
壁も天井も、ギリギリのところをかすめて走ってゆく。
スピードは出てないものの、その圧迫感と横Gが恐怖と笑いを誘う。
浅草花やしきの日本最古のコースターといい勝負。

茫然自失
2周して、到着。
茫然自失の男たち。
バカにして笑っていた威勢の良さはどこへやら・・・

「・・・香港の凄さを知ったよ」って、それは違うんじゃァ・・・



2月7日


昨晩、最終ミーティングが深夜に及ぶ。
合言葉は、『最後の夜だから』。
紹興酒のボトルが3本、あっという間に無くなる。
深夜3時過ぎ、菊可兄さんのターボスイッチが入ったところでオイラは戦線離脱。
その後2時間以上にわたって繰り広げられた痴態は、明け方とともに終焉を迎えたそうな。

しっかりと休息をとった人は腹減りモードの朝。
朝飯を求めて、近所の食い物屋へ。
お粥と麺をオーダー。

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あ、そうだ。
あまりにも画像が多すぎるので、『写真で観る香港ツアー』のページを別に作ります。
後ほどトップページにリンクを貼りますので、気長にお待ち下さい。>関係者各位さま
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ホテルに戻り、荷物をまとめてチェックアウト。
向かいのThe Peninsula HotelにてTea Time。
ペニンシュラホテル
優雅なひととき。
香り高いアールグレイに、ホットミルクと砂糖を多めに入れるとGood taste!!

楽しい時は、あっという間。
小雨の中、空港へ向かう。

手続きを済ませ、出発まで2時間。
もちろん、呑んで食って過ごすワケです。
「楽しかった〜!」
「この旅で食ったモン、皆んな美味かったっすね。」
「また食べ歩きツアー、企画しましょうよ!」
「いろいろお土産も買ったことだし。円高でよかっ・・・、あっ!!ハンコ!」
「!!!!!」
5秒間、口半開きで固まったままの駿菊師匠。
「―――忘れてたァ〜〜〜!!」

初日、駿菊兄が行きつけの判子屋さんで印形を頼んだんです。
「あさってに出来上がります。」って、それ、受け取りに行くのをまるっきり忘れておりまして。

とりあえずお店に電話を掛けて、帰国してから郵送先をFaxするということで。
ま、急ぎの物じゃなくて良かったっす。

無事、帰国。
行きは5時間、戻りは4時間のフライトでした。


帰りに、お土産を渡しに亀蔵兄さんちに寄ったら、餞別もらっちゃったぃ。
いや、もう戻ってきてるから、お返しと言うべきか。



2月9日


写真、撮り過ぎました。
載せるのを選んで、トリミング&縮小するだけでヘロヘロ。
1枚ずつ修正を加えたりして、どれだけ時間がかかるんだよ〜。
しかも、オマケで付いてきたような画像処理ソフトを使ってるから、失敗多し。
フォトショップ欲しいね。
あれ、10万近くするけど、どういう値段設定なんだ??

というわけで、写真ページはもうちょいと時間がかかりますので、あしからず。



2月14日


「ハンコ、届いたよー」
駿菊兄さんからメールが。

香港に行った初日に、ホテル近くの『Tangs』で作った印鑑。
すっかり受け取りに行くのを忘れ、郵送してもらったワケでして。
ちなみに、この店に駿菊兄はかなりの日本人を送り込んでいるそうです。
腕利きブローカーですなぁ。

じっと待つのももどかしく、本日、駿菊兄さんの出演している日暮里・サニーホールの会場へ。

無事、戴いて参りました。
小駒の印形
おぉ!見事、見事。
色紙なんぞに押したら、写り栄えしますなぁ。
あ、内容が伴わないか・・・



2月16日


さっき、大好きな東中野の松本湯に行ったら、外人さんの姿がちらほら。
東南アジア系だとか、ヨーロッパ系の人たち。
銭湯は、すばらしい日本の文化です。

・・・と思ったが、海外にも銭湯ってあるのか?
以前に、『こころの湯』という中国映画を見たことがある。
まさに、銭湯を舞台にした物語。

ヨーロッパでも温泉はありますなぁ。
水着で入る、バーデってヤツ。
清潔にするってよりは、治癒や運動が目的でしょうかねぇ。

そういや、銭湯ページ、ちっとも更新してません。
検索でこのHPに飛んでくる1位の単語は『燕湯』ですが。


そうだ、湯屋番の稽古でもしてみるか・・・



2月26日


とある番組のレポーターオーディションを受けに横浜へ。
一門の世之介師匠にご推薦を頂きまして。
ちなみに、馬治、馬吉も来てました。
着物姿の馬治に、スーツで決めた馬吉。
オイラは、いつも〜の普段着。気負いなく。

え?マスコミ分野に転向?
いえいえ、そんなコダワリはありませんよ〜。
何事も勉強です。
っつうか、やってみたいですねぇ、リポーターって。

落語家だからって、噺の稽古だけしてりゃぁいいってモンじゃないんでね。
見聞を広め、たくさんのネタを仕入れたいワケです。
そんな了見で行って参りました。
「ここをアピールしよう」、「ワタシはこんなところが売りです」なんという対策は
考えてなかったので、ごく素に近い小駒でしたが。
後は、先方のイメージ、希望と吊り合うことを願うのみです。

で、本日の収穫は、関内の洋食屋のオムライスと、横浜カレーミュージアムのカレーうどん。
・・・やっぱり食べ歩きかよ。


*オーディション後記 ひとり語り
「落語家らしい」イメージって、マスコミではあまり求められてない、といいます。
特に噺家キャラを作っているわけでじゃありませんが、小駒として出ているときには、
どうしても噺家っぽくなってしまうようで。
功罪はあるでしょうが、レポーターオーディションにはもしかしたらマイナスかな、とも思いました。
喋りが達者でアクのない人間のほうが、使いやすいのでしょうねぇ。
使い分け、も大事。
これから小駒がどう歩んでいくのか、どうぞ応援のほどを幾重にも請うばかりです。



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