ここまの心




11月15日(金)


前回の更新が8月4日(>_<)・・・ってひどいね、どうも。
開設した当初は”毎日更新”を謳っていたはずだが――

カウンターだけがクルクルと回り続ける日々。
こんなに放ったらかしにしやがって!

でも、ようやく再開のときです。ってそれ程のもんじゃない。
今度はいつまで続くかなぁ?!あんまり飛ばし過ぎないようにしよっと。バテるからね。


あちこちの店を食べ歩いて(仕事の途中で)、いろんな温泉に入って(仕事先で)、
方々遊びまわって(仕事少ないスね)、書こうと思ってることがたくさんあるなぁ。
おいおいってとこですかね。いや、ツッコミじゃなくて。追って書き上げまする。
お楽しみに〜(^_^)/~~~



11月22日


いやぁ、久し振りに旅の仕事です。
信州は松本で30年も!!続いている『松本落語会』。
しかも月イチ。地域寄席としては驚異的な数字ですわ。
オイラはこちら、初お目見え。

以前に、この会主催で、隣町の波田町(?)ってところで志ん朝、伯楽、たい平というメンバーで
お邪魔したことはあるんですが。
数年振りに松本駅を降り立って、あのときのことを思い出したなぁ!
落語会の翌朝、駅前のホテルを出たところで震度2程度の地震。
「・・・ん?あれ?揺れてませんか?・・・地震ですよねぇ」
「あ、ホントだ。街灯が揺れてるよ」
ふと振り返ると、そこにいるはずの志ん朝師匠の姿が見えない。
あれ?向こうの街灯のところに――しがみついてる!!
「い、いけません、地震ってなぁ・・・」
あらら、地震、お嫌いだったんですねぇ。ウワサ以上の怯え方で。
しばらくそこを離れませんでした。
その後、駅構内の食堂で、「お姐さん、ビール、グラスに半分もらえるかぃ?」なんてんで、
朝から呑んでおりました。
一息ついて、「こういう時に、芸人でよかったなぁ、としみじみ思うねぇ」。

その松本に、今回は左楽師匠とオイラの二人。
昨年、師匠八代目文楽の、そのまた師匠の大名跡を継いだ文平改め柳亭左楽師。
ほのぼのとした雰囲気で、和ませてくれます。

開演20分前になっても3人しかいなくてアセったぁ!
でも、いざフタを開けてみたら、100人以上の満員御礼。
よくウケてました。ありがたいねぇ!

打ち上げで、信州名物の蜂の子と馬刺しを頂やした。
馬刺しはニンニクに限るよぉ!と左楽師。オイラもまねしてニンニク醤油。
旨いっすね、馬刺しって。こちらでしか頂けないのが余計に口惜しい。いや、他所でもあるか。

無事お開き。駅前のホテルへ。
数年前のときも確かここだったなぁ。
あの時は素直に早寝(?)して、朝イチで松本城までお散歩にいった記憶がある。
あのころは元気だった(^^;ゞ

今回は強行軍。
明日23日は、池袋にて『福袋演芸場』を。
なんと朝9時集合。
こちら松本から、始発の6:03発あずさに乗っても新宿9時過ぎの到着。
う〜〜ん、早すぎ!!
しかも今回はオイラが番頭だから逃げるわけに行かない!
さらに鈴本夜の出番が控えてる。うおぉ〜〜!
何でまた急に、しかも瞬間的に忙しいのぉ!!
慣れない生活っす。



11月29日


上方(大阪)の桂小春団治師匠の会のお手伝いをしてきました。
何だって、オイラが上方の師匠の会の手伝いを?とは当然の疑問でしょ。

昨年、わか馬兄さんがお手伝いをしたんだそうで。
で、今回は兄さんの紹介で、オイラにやらせて頂くことになったんです。

噺家は主に東京と大阪に棲息してまして・・・
普段はあんまり、この東西交流ってのはないんですわ。
だから、大阪の落語ってのも詳しくないし、それ以上に、楽屋の”しきたり”なんぞも違うんじゃないか・・・、と。
そんなのを楽しみに参りましたワケで。

『一番』、『着到』、『仲入り』の太鼓ってのをご存知でしょうか?
開場の時に叩くのが、一番太鼓。略して『いちばん』。
開演5分前ぐらいに叩くのが、二番太鼓。楽屋では『ちゃくとう』と呼んでます。
仲入り(=休憩)の時には『仲入り』の太鼓。
終演時には『追い出し』の太鼓をそれぞれ叩くわけで。
この太鼓ってのは、噺家の必修科目なんです。
入門して、前座として楽屋入りをすると、必ずこの太鼓をまず教わる。
だから、噺家はみんな太鼓を叩けるんです。たぶん。おそらく。
で、オイラも前座時分に一朝師匠などにいろんな太鼓の手を教わりまして。
上手くなってくると、「鳴り物」として小遣い稼ぎ(お手伝い)が出来たりするんですよ〜。

ところが、この太鼓の手ってのが東京と大阪じゃァ、まったく違うってことが判明。
しかも、鳴り物担当として、今回は桂福矢兄さんてぇ方が笛を吹きに来てる。
この笛と太鼓を合わせるという・・・、まぁ、いきなりその場で太鼓の手を教わって、本番、みたいな。
いやぁ、あせったァ!
何とかなったけどね。  なってたのか?!


ネタ、オイラは片棒を。
で、師匠は新作を二席。
大阪の落語は、「ハメもの」といって、噺の中に鳴り物を入れることがよくあるんです。
擬音だったり、噺の演出効果だったり。
で、この新作も上方らしく、ハメもの噺になっておりました。
こちらもちょこっとだけお手伝い。
えぇ、楽しませてもらいました。もとい、勉強させて頂きました。

小春団治ご一行は昨晩、車で来たんだそうで。
荷物がいっぱいなのよぉ!
上方は高座に見台と膝隠しっつって、講釈師みたいに、机を出してやるのよ。
それに鳴り物一式。〆太鼓、大太鼓、ドラetc...
チラシだのパンフレット。あ、座布団もね。
しかも、今回は昼に外国の方向けに演ったんだそうで。
で、その落語の翻訳バージョンをスクリーンに映して。
そのスクリーンまで持ってくるという、超満載のワンボックス。
あ、高座の台(脚立の足みたいなのと、山台)まで持ち込みでした。
ここまでやるか?!って大荷物で。

あ、場所は築地の本願寺。その境内にあるホールで。
知りませんでした。こんなところにホールがあったなんて。
米朝一門の若手の方もよく使ってるとか?!

ハネて、その近所で打ち上げ。
師匠方はすぐ近くのホテルにお泊りだそうで、そうすりゃ時間を気にせずに呑めるってもんです。

オイラの隣には、本日受付を担当していた、小春団治師匠の後輩(立命館大)って方が。
天狗連(シロウト)で落語を時々演っているとか。
この方が、どういうわけか、オイラと共通の知り合いがたくさんいることが判明。
よ〜く話を聞いてみたら、なんと!オイラのシロウト時分の高座まで聴いたことがある!!
そ、それって!!
学生のころ、「しまうまの会」ってのをやってましてね・・・
また、演りたいねぇ。

そんなこんなで、大笑いしてサヨウナラ。
いつもと違う調子で、いい刺激になりましたよん。


☆小春団治師匠のHPはこちら!☆



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